「連絡をお待ちしています!」認知症のご本人からのメッセージ

Making Connections

 私はシンガポールのエミリー・オンです。認知症の本人としてピアサポーターの活動をしています。
 2017 年に若年性認知症の診断を受ける前は、障害のある人達への教育の専門職として働いていました。診断後、シンガポール認知症協会の「希望の声プログラム the Voices for Hopeprogram」に参加して若年性認知症の方たちと出会い、2019 年から、ピアサポート活動を開始しました。私の専門領域は教育なので、ピアサポート活動の中でも、教育やトレーニングに重点を置いています。

 そんなわけで、私は、自分自身の経験を基に2019 年から、若年性認知症の方と軽度認知障害の方を対象にして知識の普及と一般市民の方に、認知症の正しい理解を広めるためにフェイスブックページを立ち上げました。それ以来、全世界、アジア太平洋地域、国内、そして自分の地域等で活動を続けています。

 私は、人々が、認知症について自然に話し、認知症があることは恥ずかしいことではないと感じられるようになってほしいと願っています。若くても、高齢でも、年齢にかかわらず、認知症がある人すべてに対する敬意があらわされ、尊厳は守られなければなりません。

 認知症の診断によって、他の人に依存するようになるということではありません。また一晩であなた自身のできることがなくなってしまうという事でもありません。あなたは、ずっとあなた自身なのです。診断は、あなたが、ここ何年かに経験してきた緩やかな変化をよりよく理解するためのものなのです。あなたは、あなた自身であり続けます。たとえ、同じ病名の診断を受けたとしても、一人ひとりがそれぞれ唯一無二の存在なのです。気持ちよくいきいきと、意欲を持って日々を過ごすことができるような目的を持ってください。

 私は、あなたのことを知りたいと思っています。そして、日本の認知症の人と友達になりたいと思っています。これまでの人生のことを一緒に話し合いましょう。また、ズームを通じておしゃべりすることで、自分たちの活動を互いにサポートしあいましょう。Deeple 翻訳やグーグル翻訳を使えば言葉の壁は乗り越えられます。

 あなたからの連絡をお待ちしています。

エミリー・オン

※メールアドレスは、画像(写真)に書かれています。

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