いきいき「家族の会」まちでもむらでも(青森、東京)

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全国の「家族の会」支部会報から活動を紹介!! いきいき「家族の会」まちでもむらでも

編集委員/神原千代子

青森県支部

免許センターの協力で運転免許証返納

4月21日の青森のつどいでは、参加者から運転免許返納について話がありました。高齢者ドライバーの幼児を巻き込む傷ましい事故が相次いでいますが、その原因の一つに認知症を疑われていながら、家族も本人から運転免許証や車を引き離すことができずにいるうちに起ってしまった事故もあります。

以前から、運転が大好きで、運転免許証返納を嫌がる夫に、どうしたら運転を止めさせられるかと悩み続けていたAさんは「免許センターの職員さんが自宅に訪問してくれ、家族が説得するより、上手に本人に話をし、大型連休明けには、B病院での検査受診を調整することになった」と、嬉しそうに話してくれました。

「事故を未然に防ぎ、交通事故による被害者と加害者を出さないための公的機関の取り組みは、進展しているように思いました」と、世話人の鷹架剛さんは報告しています。

東京都支部

電話相談から見える変化

支部の「認知症てれほん相談」は、 1982年から37年目を迎え、総計32,000件以上の相談がよせられています。6月号の支部会報で2018年度の相談を報告しています。2018年度は582件の相談があり、相談者、家族介護者の状況は、昨年と同様に娘さんからの相談がさらに増加し、全体の65%を占めています。

ご本人は、全体の3分の2が女性で、75歳以上の後期高齢者がほとんどでした。

また、認知症の診断を受けた要介護者の方も多かった反面、85歳以上でも介護保険サービスを利用せずに暮らしている人も多く存在していました。相談内容としては、在宅介護の限界、家族間トラブル、精神的援助に関する内容が多くありました。

相談員の対応としては、「傾聴」と客観的なアドバイスや相談者自身の気持ちの切り替えなど、介護への不安の軽減につながるよう助言しています。相談者の気持ちの変化や相談者との信頼関係も強く感じられる相談内容や、今後の相談業務への課題とすべき内容もありました。

相談者の要介護者との続柄

相談者の要介護者との続柄

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