SOMPOグループ横断で「認知症サポートプログラム」を展開

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1.SOMPOグループ横断で「認知症サポートプログラム」を展開

世界で最も高齢化が進んだ日本において、認知症という社会課題の解決のために、「認知症に備える・なってもその人らしく生きられる社会」の実現に向け、SOMPOグループ横断で「認知症サポートプログラム」を展開しています。国立長寿医療研究センター様や、日本最大の認知症当事者団体である公益社団法人 認知症の人と家族の会様などからのアドバイスをいただきながら、国内最大規模の保険および介護事業を展開するSOMPOならではの取り組みを通じ、世界にベストプラクティスを発信し続けています。

2.具体的な取り組み

<1>認知症啓発活動と共生社会の実現
SOMPOグループは認知症への正しい理解が進むことを目的とした継続的な認知症啓発活動を通じ、認知症の方と地域の方との共生社会を目指しています。啓発活動の具体的な取り組みの一例として、アルツハイマー月間に2017年度より毎年認知症啓発セミナーを実施しています。今年度は「Withコロナ時代に求められる認知症の共生と予防」をテーマとし、セミナー当日の夜に「認知症の人と家族の会」のみなさまによる全国のオレンジライトアップ中継企画にも参画しました。認知症啓発・支援活動のシンボルカラーであるオレンジ色に損保ジャパン本社ビルをライトアップし、全国のみなさまとリレー中継でつながることができました。また認知症への誤解や偏見をなくすために、プライムアシスタンスが運営している認知症サポート「SOMPO笑顔倶楽部」の情報提供をはじめとしたコンテンツを今年度拡充し、一部の機能を一般の方にも開放し、認知症と共生する社会実現へ向けた支援をすすめています。

<2>早期発見と備えを促す保険の開発
SOMPOグループは認知症の早期発見および認知症に対する備えを促す保険も開発しています。SOMPOひまわり生命では2018年10月にMCI(軽度認知障害)を保障する業界初の健康応援型商品「笑顔をまもる認知症保険」の販売を開始しています。MCIや認知症を一時金で保障する保険機能に加え、認知機能チェックや認知機能低下の予防に資するサービス、認知症の基礎知識や介護に関する情報を提供するWebサービス「SOMPO笑顔倶楽部」、万が一介護が必要となった場合はSOMPOケアの介護サービス等を提供することにより、認知症の発症および進行を遅らせるとともに、介護までを一貫してサポートします。
また損保ジャパンでは、近年増加している親の介護により発生する介護離職という社会問題を解決するため、親を介護しながら働くかたのために「仕事と介護の両立」を支援できる業界初の保険「親子のちから」を開発し販売しています。
介護サービスを円滑に利用できてその費用を補償する、介護サービスと保険の一体化が実現できています。

<3>認知症ケアの質向上

介護事業に取り組むSOMPOケアでは、地域のお客さまの在宅介護から施設介護まで、フルラインで最高品質の介護サービスを提供しています。世界に誇れる豊かな長寿国日本の実現に向けて、高齢者の尊厳を確保し、安心・安全な介護サービス、介護予防サービスの提供を図ることをビジョンとしています。認知症という診断を受けた場合でも、その方の今までの人生や、その方の尊厳を確保し関係性を築くために、現象学的看護の観点に基づいて、HECT(ヘクト)アプローチというSOMPOケア独自の手法を展開しています。HECTアプローチはそれぞれ、Health(健康)Environment(環境)Communication(伝達)Task(作業)の4つの項目から要因を探り、アプローチをしています。認知症の方が日常生活でうまくできないことで生じる行動面の困りごとや、強い不安など心理的な困りごと(BPSD)などの要因を明確化し特定をしていきます。結果として認知症の方の不安や困りごとを少しでも取り除くことを目指しています。

<4>認知機能低下予防やケアに関するテクノロジーの研究と社会実装に向けた挑戦

2019年から、認知症予防プログラムによる、認知機能低下の抑制に対する有効性を検証することを目指し、国立長寿医療研究センター様が率いる国の事業であるJ-MINT事業に参画しています。
また2020年には、SOMPOグループの介護事業等で培った知見経験を活かし、認知機能低下の抑制に有効な「SOMPOスマイル・エイジングプログラム」をリリースしています。
本プログラムは、世界で初めて認知機能低下抑制効果を実証した高齢者の生活習慣への介入研究「FINGER研究」をベースとし、カロリンスカ研究所のキビペルト教授およびFINGERS Brain Health Institute(FBHI)が公認し国立長寿医療研究センター様にも監修いただいた「世界初FINGER研究の全国規模の社会実装プログラム」となっています。
また2019年に開設した「Future Care Lab in Japan」では、「人間とテクノロジーの共生」による新しい介護のあり方を創造するため、スタートアップ企業や研究機関等の技術とSOMPOグループの介護現場のオペレーションノウハウを融合する共同研究・開発などを行っています。今後も先端技術を活用したQOLの向上や社会実装を目指していきます。

【 企業プロフィール】

SOMPOホールディングスは幅広い事業活動を通じ「安心・安全・健康」に資する最高品質のサービスをご提供し、社会への貢献を目指しています。国内保険事業、国内生命保険事業、海外保険事業に加え、これからの超高齢化社会が抱える社会的課題解決に貢献するために2015年より介護事業にも本格参入しています。認知症に備える、なってもその人らしく生きられる社会実現に向け、SOMPOグループ各社でさまざまな取り組みをすすめています。
【公開連絡先】
ウェブサイト
https://www.sompo-hd.com/

ご参考
SOMPOスマイル・エイジングプログラム(日本語リリース)
https://www.sompo-hd.com/~/media/hd/files/news/2020/20200720_1.pdf

 

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