100BLG構想

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100BLG構想は、2019年に始まりました。
認知症とともに生きる人が、地域社会で、仲間と一緒に、役割をもって暮らすための拠点をBLGと呼んでいます。それを日本全国に100箇所つくろうという構想です。

100のドットが集まり、文字が構成されている 全国に100箇所の拠点をつくる願いが込めらている

構想の原点は、東京都町田市にあるデイサービス「DAYS BLG!」(BLG町田)です。
従来の介護施設では、お世話をする人とされる人という関係がありますが、ここでは、認知症とともに生きる人たちとデイサービスの職員たちが一緒になり、地域で活動をしています。自動車販売店の展示用の車を洗ったり、地域の子供たち向けの駄菓子屋さんの店番など、役割を持って暮らしています。町田市では、彼らの存在は、認知症フレンドリーなまちをつくる上でも欠かせません。ワークショップを通じて、彼らの声が集められ、町田市の施策やビジョンが作られています。

自動車販売店で車を洗う認知症の人々 有償ボランティアとして、謝礼が支払われている 日本の介護保険制度にも影響を及ぼした象徴的な活動

BLG町田の代表 前田隆行さん(左)と認知症の本人(右) BLGでは、この場所を利用する人のこと、活動を一緒にしていく仲間と位置付けてメンバーと呼んでいる。

町田市で開かれたまちのビジョンを考えるワークショップ 認知症の当事者としての声が、施策やビジョンづくりに反映されている

100BLG構想では、こうした場所を、今後5年で全国に100箇所つくろうと計画しています。自分たちのまちに、こうした拠点を作りたいと思う人やグループを募集して、拠点づくりの方法論を伝え、実践するための研修をしています。研修は、まず半年間集中的に実施されます。「お世話をする」という発想に基づいた考え方とは大きく異なるもので、最初は理解できない人も少なくありませんが、基本的な考え方を学び、実践とふりかえりを繰り返す中で、生きる拠点となるための方法論を修得していきます。
2021年3月現在、11の地域にBLGが生まれています。(BLGとしての活動準備中のところを含む)それぞれの地域で、認知症とともに生きる人々が、自分たちの言葉で発信し、自分たちができることを通じて地域へ貢献する、こうした活動が始まっています。

BLGとして活動する地域は、現在11箇所  日本全国の認知症と診断された人たちが通える範囲に、生きる拠点を作るのが目標

いま、世界各地で、認知症フレンドリーコミュニティをつくることが求められています。私たちは、その第一歩として、認知症とともに生きる人々が、安心して集まり、地域の人々とつながるための拠点づくりが重要だと考えています。そうした拠点があることで、認知症とともに生きる人々が声をあげることができ、当事者の視点に基づいた行政施策やまちづくりができていきます。

【著者プロフィール】

徳田雄人
100BLG株式会社 取締役  CFO
日本放送協会(番組ディレクター)、NPO法人認知症フレンドシップクラブを経て現職
認知症や高齢社会をテーマに、自治体や企業との協働事業を行う

https://100blg.org/

 

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