ラテンアメリカとアジア太平洋地域のメンバー会議を開催

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国際アルツハイマー病協会(Alzheimer’s Disease International, ADI)では、ウェブサイトで次のようなニュースを伝えています。:


ADIは、COVID-19のパンデミックが始まって以来、ラテンアメリカのADI会員を対象とした初のバーチャル地域会議を2021年11月12日に開催しました。

その1週間後の11月12日には、2回目となるアジア太平洋地域でのバーチャル・地域会議が開催されました。

ラテンアメリカ地域会議

ラテンアメリカでの会議では、13カ国から18名の参加者が集まりました。

約2時間のミーティングでは、まずパオラ・バルバリーノ氏がADIの全体的な戦略とこの地域への関わり方についてプレゼンテーションを行った後、地域の成功と課題について、特にアドボカシー活動とメンバーが地元政府との関わりを持つことの難しさに焦点を当てた議論を行いました。

アルツハイマー病・認知症患者の親族を支援する会(Asociación de Apoyo a los Familiares de Pacientes con Alzheimer y Otras Enfermedades Demenciales)のイングリッド・ウェリントン氏は次のように述べています。

「各国がそれぞれの強み、弱み、機会、脅威について話し合う機会があり、それらはすべてのメンバーにとって非常に似通っていますが、今後も強化、再現、支援を続けていくことが約束されています。」

アジア太平洋地域会議

アジア太平洋地域の会議はその1週間後に行われ、19カ国から40人以上の参加者が集まり、タイのアルツハイマー関連疾患協会(Alzheimer’s and Related Disorders Association)が主催しました。

約4時間の会議は、タイ協会の最新情報に始まり、タイ保健省老年医学研究所所長のアカラタン・ジットヌヤノン博士による歓迎のスピーチがありました。

ADIアジア太平洋地域委員会(APRO)委員長のミーラ・パタビラマン氏とADIアジア太平洋地域ディレクターのDY・スハリヤ氏は、ADI APROのプログラムの概要と財務状況を説明しました。

プレゼンテーションの合間には、アジア太平洋地域から集められた脳トレーニング(ブレインジム)のビデオエクササイズが紹介され、プレゼンテーションの休憩時間となりました。

「認知症の人の支援者、支援する人」で国際認知症連盟(Dementia Alliance International(DAI))のメンバーであるエミリー・オング(Emily Ong)氏は、「認知症の人の支援者、支援する人」になった経緯や、現在携わっている様々なプロジェクトについて、刺激的な講演を行いました。

プレゼンテーションの冒頭で、エミリーはこう語りました。

「2017年に若年性発症の認知症と診断されたとき、私の人生は終わったと思いました。シンガポール認知症協会協会(Dementia Singapore(当時はADAと呼ばれていました))に紹介されたのは、その2年後でした。ですから、診断後すぐにサポートを受けていたら、どれだけ多くの人生を送ることができただろうかとよく考えます。誰もがサポートを受けずにこの旅をするべきではありません」。

パオラ・バルバリーノ氏は、ラテンアメリカ地域会議と同様に、アジア太平洋地域におけるADIの戦略と関わりについて、簡単な最新情報を提供しました。

続いて、中国、タイ、日本の3つの「若者の関与を促す取り組み(ユース・エンゲージメント・イニシアチブ)」が紹介されました。

また、次回のアジア太平洋地域会議についても発表がありました。2022年に台湾、2023年にブルネイ、2024年に中国で開催されます。

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