ガンテネルマブは主要な目標を達成できず
製薬会社のロシュ社はプレスリリースで、ガンテネルマブ(gantenerumab)の第3相GRADUATE試験は、早期アルツハイマー病患者の臨床的低下を遅らせるという主要目標を達成しなかったことを確認しました。
2022年11月14日、製薬会社のロシュ社は、アルツハイマー病および軽度アルツハイマー型認知症による軽度認知障害(MCI)の治療薬であるガンテネルマブ(gantenerumab)の試験データの最新情報を発表しました。
しかし、第III相臨床試験であるGRADUATE試験の結果は、早期アルツハイマー型認知症患者における臨床的低下を遅らせることを目的とした臨床試験の主要目標(エンドポイント)を達成することができず、残念な結果となりました。
ロシュ社は、11月29日から12月2日に開催される第15回アルツハイマー型認知症に関する臨床試験(CTAD)において、本データに関する詳細な情報を提供する予定です。
このニュースについて、ADI の最高経営責任者(CEO)のパオラ バーバリーノ(Paola Barbarino)は次のように述べています。
認知症の患者さんや介護者の方々とともに、この知らせを知り、大変残念に思っています。本試験にご協力いただいたすべての方々、特に認知症やアルツハイマー病の患者さんに心から感謝申し上げます。今回の結果は間違いなく後退ですが、ロシュ社がアルツハイマー病の新規診断薬および治療法の開発を続けるというコミットメントに感謝しています。
すべての試験参加者には、各試験実施施設の治験責任医師からこの最新情報が直接伝えられ、また、進行中のガンテネルマブ(gantenerumab)試験の次のステップに関する情報が提供される予定です。
ADIは、今後も動向を注視し、関連する最新情報が発生した場合にはお知らせします。
本試験の関係者で懸念や疑問がある場合は、ロシュ社の適切な担当者に連絡させていただきますので、ご連絡ください。