Values20(V20) が G20サミット にむけて共同声明(コミュニケ)を発表
国際アルツハイマー病協会(ADI)は、ウェブサイトで下記のような情報を伝えています。
Values20(V20)グループとは?:
各国の首脳によるG20サミットに対して、公式に提言を行うグループの一つ。このグループは、「社会集団の価値観や信条の専門家や実践者」によって構成されるグループ。
Values20(バリューズ20)、G20に向けた共同声明(コミュニケ)を発表
この共同声明(コミュニケ)は、G20サミットがグローバルなインパクトのために真に価値主導型であることを先導し、共有する価値についての合意、国家間の固有の価値についての明確化、差異の価値についての理解などがある環境で活動するよう呼びかけています。
10月21日、インドネシア・バリ島のグリーン・スクールで開催されたV20サミットにおいて、価値観の専門家や実務家が集まり、G20に積極的に関与することを目指す国際団体V20グループが、共同声明(コミュニケ)を発表しました。
このコミュニケは、G20に対して、「経済的繁栄の実現」、「良い統治の促進」、そして「認知症にまつわるスティグマ(偏見)への対処を含むすべての人々の生活の質の向上」という3つの領域におけるG20アジェンダ(課題)を実現するために、より価値を意識し、人とより深くつながるための条件を整える活動を加速させるよう呼びかけています。これには、国家認知症計画を策定するという2017年の関与(コミットメント)を踏襲することが含まれます。V20コミュニケはその後、2022年11月15日~16日のサミットに向けてG20に提出され、G20への関与(コミットメント)と将来へのビジョンに影響を与えることを期待しています。
世界人口の60%、世界国内総生産の80%を占めるG20は、世界の主要な途上国および新興国の多くで構成される影響力のある多国間機関です。V20は、価値観や人間中心の公共政策の理解に深みを持たせることを目的としています。
V20ウェルビーイング・タスクフォースの共同リーダーであるADIアジア太平洋地域ディレクターのDY Suharyaは、次のように述べています。
“タスクフォースのメンバーは、この数ヶ月間、世界中から精力的に活動し、生存、レジリエンス、ネットワーク社会における心理的幸福、新たな公衆衛生上の緊急事態、健康な加齢と認知症への焦点を含むメンタルヘルスの受容に関する3つのサブチャプターの提案を出しました。2017年、世界保健機関(WHO)の全加盟国が国家認知症計画を策定することを約束しましたが、G20に加盟している多くの加盟国は、まだこの約束に従わないままです。”
世界はG20に指導(ガイダンス)とリーダーシップを期待していますが、それは加盟国が約束を実行して初めて可能になります。国際的な世論先導者(グローバル・オピニオン・リーダー)としての名声を最大限に発揮するためには、価値観を共有するための関与(コミットメント)の一環として、各国の認知症対策計画の策定と実施から始めるべきでしょう。
2日目のウェルビーイング(良く生きる)セッションでは、Values20の創設メンバーの一人であり、イタリアのグローバル開発企業アステラス(Asterys)のパートナーでもあるステファノ・ペッティ(Stefano Petti)が進行役を務めました。ウェルビーイング(良く生きる)タスクフォース共同代表で世界未来会議(WEF Global Future Council)のエキスパートであるマリハ・ハシュミ(Maliha Hashmi)氏、ダヤ ディメンシ インドネシア(Daya Dimensi Indonesia、DDI)のシニアビジネスアドバイザーのヴィック・マグダラオン(Vic Magdaraong)氏、同、リサーチヘッドのマハラニ・ケルタパティ(Maharani Kertapati)氏がスピーカーとなりました。
DDIとそのメンバーは、歴史的にG20との関係が良好で、C20(Civil20、市民社会によるグループ。G20に提言を大kなう)の業効率化のための一連の流れを通じて、2019年の日本が議長だった時に出された岡山宣言の中に認知症を含めるためのキャンペーンを取り組みました。
認知症への公衆衛生対応に関する世界行動計画2017-2025の完了まで、あと3年です。ADIは、G20諸国がこのコミュニケとその結果に留意し、地域、国、世界レベルで認知症がもたらす公衆衛生の危機の高まりに対処しようとすることを期待しています。