諦めない勇気を〜平田 裕介〜
ふざけんな!もう楽にさせてくれよ
若年性認知症と診断されたのは2023年9月でした。「俺はいつまでも病気で悩まされなくちゃいけないんだ!」と、怒りの気持ちでいっぱいでした。
毎日起きるのも辛いし、病気の数値変動はなくても、悪化していると思います。左半身の動きとふらつきが増え、重いもの(水の入ったペットボトルなど)を持ち上げるのが困難になっています。自分の身体のことは自分にしか分からないと言われているのは、本当にそうだと思います。
ゆっくり忘れるんだ……
認知症も少なからず進んでいると感じています。いつの日か、人の顔も忘れてしまう、昨日の記憶も、新しい記憶もすぐに忘れてしまうという症状も出てくるのでしょう。ただ、若年性なので、プツンと忘れてしまうわけではなく、ゆっくり忘れるんだ……と、私の体験から感じています。
現在の身体の状態は悪いです。楽しくないし辛くて希望を感じられない……「夢や希望をもって……」なんて言ったことを悔やむときもあります。
山中しのぶさんと会ったのが、きっかけかなぁ
2023年12月に「認知症フォーラムInいばらき」のイベント「しのぶさんとのしゃべり場」で、山中しのぶさんと会い、その後、交流もしています。それから、今年2月の茨城県支部開催の本人交流会「イチゴ狩りとランチ会」に参加し、「家族の会」に入会しました。5月には、支部総会でお話もさせてもらいました。
調べる勇気、知る勇気、諦めない勇気を
迷いながらですが、困難や諦めなくちゃいけなくとも、私はまだ生きている!生きると決めたなら、進める勇気を大切にして生きてやる!と、みんなに伝える使命感をもって発言していきたいと思います。
他人から「認知症なんでしょ?」と言われても、思われていても、私は私の道を生きている、問題ない、大したことないさ、と勇気を持って下さい。
まだ認知症のことを知らない人たちに伝えて、広く国や市を動かして住みやすい国にしたいと思います。
編集: 中野智之