ここにつながれば、誰かいますよ〜IRODORI彩(イロドリ)〜
「ここにつながれば、誰かいますよ」
「IRODORI彩(イロドリ)」は、京都府支部が毎週金曜日19時から開いているオンラインの場です。認知症をもつご本人が気軽にお話しできるようにと、2021年11月から始めました。
「IRODORI彩」の代表である下坂厚さんには、認知症と診断された方々が孤立したり不安になったりしないように、「ここにつながれば誰かがいますよ」という場所になってほしいという思いがあります。
暮らしにイロドリを
認知症と診断されると落ち込み、先々のことを前向きに考えることが難しい状況になってしまうことが多いです。認知症をもつ人の人生が再び彩り豊かなものになるきっかけの場になってほしいという思いから「IRODORI彩」と名付けました。オンラインで気軽につながることができるように、パスコードIDなどは公開しています。また、二次元コードを読み取ることで、時間になればルームに入ることができるようになっています。全国から認知症をもつご本人、家族、専門職の方が参加しています。
参加者が自由にお話、交流
毎回、話す内容は参加者によって異なりますが、「診断されたがどうすればよいか…」といった相談があれば、皆で情報交換をします。また、『暮らしにイロドリを添える会』という企画も実施していて、「認知症はあるけど、こんな工夫しています」と情報交換したり、「若いころはこんなことをやっていたよ」と仕事のお話を教えてもらうこともあります。基本的には、認知症のご本人同士で自由にお話ししてもらう場ではありますが、参加者がそれぞれの立場で話し合うような機会もあります。
他支部からの参加も得て、オフ会を実施
2023年6月には、念願のオフ会(実際に会うイベント)を実施し、滋賀県支部、奈良県支部、静岡県支部の方々と交流することができました。それぞれ、お隣さんとお話ししながら、大きいテーブルを囲んで皆で歓談するというオフ会ならではの楽しみ方ができました。
「IRODORI彩」では、認知症をもつご本人の参加をお待ちしています。お話をしなくても、皆の話を聴くのみ、ビデオオフでも構いません。お気軽にご参加ください。
編集:中野智之
翻訳:中野智之・鷲巣典代