日本働くこと:大変なことも、楽しいことも
初めまして、
インドネシアから来ましたリリと申します。今、日本のスマイルデイサービス長坂で介護職として
働いています。
高校生の頃から、将来は色々な国へ行きたいと思っていたので、大学生の時、日本や台湾、シンガポール等の介護を紹介するセミナーに参加しました。
なぜ、日本を選んだ理由の一つは日本には四季があるからです。そして、先輩の話を聞いて、「私も行きたい!」と思いました。
大学を卒業してから、送り出し機関でゼロから日本語を勉強しました。毎日、教室へ通いひらがな、カタカナ、漢字、文法を学びました。
漢字はすごく難しいです。読み方も沢山あり、音読みや訓読みもあります。勉強が辛い時、「私は本当に出来まるのかな?」と自分を疑いましたが、周りのみんなが精一杯頑張っているから、やらなければなりませんでした!
6ヶ月間勉強して、N4( 日常的な場面で、ややゆっくりの会話なら、内容がほぼ理解できるレベル) の試験に合格しました。就職のための面接を受けて3回目にスマイルに合格し、約1年間、介護の技術と日本語の勉強をした後、やっと日本に来られました。
日本に来たのは2020年2月でした。冬はすごく寒く、コロナも流行ってるし、本当に大変でした。
心配な事も沢山あり、また、初めての一人暮らしだったのですごく寂しくて毎日お母さんに電話しました。
最初に困ったことは宗教の違いです。インドネシアの方の大半はムスリムでインドネシアではどこで行っても礼拝所がよくあります。私の職場では、礼拝の場所をちゃんと用意してくれていますが、日本では外出先に礼拝所があまりないので、出かける前、行く所を調べて近くに礼拝所があるかどうか確認しています。また、ムスリムは豚、アルコールが食べれないので、外食の時は食べ物に注意しています。食べられる物は少ないです。
また、インドネシアの人々は知っている人、知らない人に限らず誰に対しても笑顔で接します。インドネシア人はフレンドリーな人が多いので、すぐに他の人と仲良くなれます。友達と集まって料理をしながら色々なお話をする習慣があるので、今でも、日本の生活の中で、文化の違いを感じることがあります。
仕事で失敗したこともいっぱいありました。最初は日本語もあまり話せなくて利用者の方の言葉も聞き取りにくかったです。その時は「すみません」や「もう一度お願いします」とよく確認しました。インドネシアでは湯舟に入る習慣がないため入浴介助は経験も無く少し大変でした。でもスタッフが優しくてゆっくり教えてくれました。それ以外にも、「自宅に帰りたい」と言われる方や不安になられる方がいる時は、上手く対応できませんでした。この仕事は大変な時もありますが、皆さんと一緒にレクレーションをしたり、お話したり本当に楽しいです。
将来、インドネシアに戻った時、ここで学んだ事を役に立てるようにしたいと思います。
自分の両親の世話もできます。通訳にもなりたいです。日本にいる間にいろいろな所にも行きたいです。