速報!国連加盟国は「認知症」を主要な 非感染性疾患(NCD)として 重要視!|2025年9月25日

国連総会

国際アルツハイマー病協会(Alzheimer’s Disease International(ADI))は、公式ホームページにて、国際総会に合わせて行われたサイドイベントの内容を報告しました。


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国際アルツハイマー病協会(Alzheimer’s Disease International(ADI))は、2年間の継続的な提言活動の結果、認知症が初めて国連の新しい政治宣言「非感染性疾患(NCD)および精神的健康」において主要なNCDとして正式に認識されたことを発表しました。

主要な公衆衛生課題としての認知症

この認識は重要な転換点を示しています。認知症は、2040年までに世界で3番目に多い死因となると予測されており、今後は主要な公衆衛生および非感染性疾患(NCD)の優先課題として位置づけられることとなります。

この成果は、世界中の家族、支援者、団体の声を反映した重要な瞬間であり、行動を求める声が集まった結果です。

認知症による死亡率(2040年)

認知症による死亡率(2040年)

ADIの継続的な提言活動

この成果は、国際アルツハイマー病協会(ADI)が国連加盟国や主要な国際関係者と連携し、認知症の正当な位置づけを確保するために行ってきた長年の提言活動の成果です。今後も、ADIはこの宣言を具体的な政策変更へとつなげるべく、加盟団体と協力して取り組んでいきます。

ADI CEO、パオラ・バルバリーノのコメント

「この宣言を契機に、認知症と非感染性疾患(NCD)のコミュニティが一丸となり、政府に対して認知症を世界的な死亡・罹患の主要因として取り組むよう求め、実際に認知症の当事者に具体的な影響をもたらす行動を促す必要があります。認知症は他の主要な非感染性疾患(NCD)と多くのリスク要因を共有しており、研究によれば認知症の最大45%は遅延または予防可能とされています。この宣言への含有は、より統合的な健康メッセージングへの大きな一歩を意味します。その中心には、将来の予測される有病率の増加を抑制するための取り組みが必要です。」

この宣言の全文は、近日中にこのブログで共有される予定です。

主要なポイント

  1. 認知症の予防可能性
    研究によれば、認知症の最大45%は遅延または予防可能とされています。 多くのリスク要因が他の非感染性疾患(NCD)と共有されているため、政府は統合的なヘルスケアメッセージと啓発キャンペーンの可能性を認識することが重要です。

  2. NCD戦略への認知症の組み込み
    インドネシア、オランダ、ブラジル、コスタリカの専門家パネリストは、非感染性疾患(NCD)戦略における認知症の組み込みの重要性を強調し、リスクと管理に関するヘルスケアおよびケアワークフォースの訓練と教育の必要性を述べました。

  3. 他の疾患との協力の重要性
    認知症の非感染性疾患(NCD)としての認知を高めるとともに、世界中のアルツハイマー・認知症協会は、他の疾患や状態を代表する団体と連携し、共に協力し、啓発活動やヘルスケアメッセージの強化を図る方法を見つけることが重要です。

  4. ライフスタイルと行動の変化の促進
    ライフスタイルや行動の変化を促すことは難しいことであり、他のNCDから多くを学び、共に協力することが重要です。


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