アルゼンチンの国家認知症計画を支援するADI地域ディレクター

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この記事は国際アルツハイマー病協会(ADI)のウェブサイトに掲載されたものを日本語に翻訳したものです。

オリジナル記事:https://www.alzint.org/news-events/news/adi-regional-director-supporting-a-national-dementia-plan-for-argentina/


アメリカ地域担当ディレクターのディエゴ・アグイラは、政治家であり神経科学者でもあるファクンド・マネス氏、ADIのアルゼンチン加盟団体A.L.M.Aとともに、アルゼンチンにおける認知症患者数の急増と国家認知症計画の進展の停滞を受けて、認知症に関する緊急対策に参加しました。


アルゼンチンでは、40万人以上が認知症を患っていると推定されており、2050年にはその数が2倍以上の90万人近くにまで増加すると見込まれています。アルゼンチンにおける現在の認知症有病率は、この劇的な増加傾向にあるという予測にもかかわらず、この難題への取り組みは進んでいません。

アメリカ地域担当ディレクターのディエゴ・アグイラは、政治家であり神経科学者でもあるファクンド・マネス氏、アルゼンチンのADI会員団体であるAsociación Lucha contra el Mal de Alzheimer y alteraciones semejantes de la República Argentina (A.L.M.A)の代表者、アルゼンチン・アルツハイマー病・認知症ネットワーク(RADA)の代表者らとともに、アルゼンチンで早急に必要とされている進展を促すことを目的とした画期的なワークショップを開催しました。

2024年5月にブエノスアイレスで開催された「アルゼンチンにおける国家認知症計画に向けて」と題されたこのイベントでは、アルゼンチンにおける国家認知症計画の策定に向けた道筋を明らかにすることを目的とし、診断率の向上、認知度、教育、リスク軽減戦略、国内の認知症患者への支援強化に向けた医療サービスの強化など、重要なトピックについて議論が行われました。 アルゼンチン政府に対して、歴代政権が長年放置してきたこの問題について早急な対応を求める声が上がりました。

アルゼンチンが例外的な存在となる危険性があることを警告しています。アメリカ大陸全域における認知症対策を促進するこれらの歓迎すべき動きを受けて、アメリカ大陸内の34のアルツハイマー病協会および認知症協会の支援を担当するディエゴ・アグイラ氏は、アルゼンチンが例外的な存在となる危険性があることを警告しています。

「最近、ブラジル、ペルー、パナマでは、国家認知症計画の策定に着手するなど、非常に大きな取り組みが見られます。この地域で勢いが増すにつれ、アルゼンチンは取り残される危険性があります。」

2017年、アルゼンチン政府は、世界保健機関(WHO)の全加盟国とともに、国家認知症計画の策定に尽力しました。

「完成予定日に近づくにつれ、アルゼンチンが認知症の発症を遅らせたり、その発症を遅らせたりする目標を含む目標を達成することはますます不可能に見えます。」

このイベントには、医療従事者、介護者、認知症患者が参加し、アルゼンチン政府に国家認知症計画の策定を要請しました。今後、同国がどのような行動を起こすのか、注目していきたいと思います。

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